ケアンズの気候
半球にあるオーストラリア・ケアンズでは日本とは季節が逆になります。ケアンズには乾季と雨季があり、一般的に乾季が 5 月から11月、雨季が 12月から 4月と言われております。この乾季にあたる秋から冬は、爽やかで過ごしやすいです。ただ日中と朝晩の気温差が大きく、朝晩は少し肌寒くなります。熱帯雨林気候のケアンズは6~8月が日本の冬にあたりますが、日本のようにコートやダウンジャケットを必要とするわけではありません。また雨季は毎日雨が降っているという印象がありますが、日本の梅雨とは違い、雨季といっても毎日降り続くわけではありません。雨は比較的朝晩によく降るのも特徴です。 もちろんグレートバリアリーフでは通年泳げます。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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最高気温(℃) | 31.8 | 31.5 | 30.7 | 29.3 | 27.6 | 25.9 | 25.6 | 26.4 | 27.9 | 29.7 | 30.8 | 31.8 |
最低気温(℃) | 23.5 | 23.3 | 22.6 | 21.0 | 18.9 | 17.3 | 16.3 | 16.3 | 17.7 | 19.8 | 21.4 | 22.8 |
水温(℃) | 28 | 28 | 27 | 26 | 25 | 24 | 23 | 22 | 24 | 26 | 27 | 28 |
降水量(mm) | 395 | 457 | 418 | 199 | 95 | 48 | 29 | 28 | 36 | 41 | 97 | 182 |
湿度(%) | 78 | 78 | 78 | 78 | 77 | 74 | 74 | 71 | 67 | 66 | 67 | 70 |
オーストラリアの物価
海外に行くときに少し気になるのが、その土地の物価です。着実に経済成長を続けているオーストラリアでの物価は比較的高いと感じる人も多いようです。また内税でGST(Goods and Services Tax)という、消費税のような税金が最高で10%商品価格に含まれています。またタバコには、タバコ税が25%かけられています。店頭でのタバコの価格はマールボロ25本入りでA$16前後と大変高価なものです。一般に生鮮食料品は日本に比べ割安感が多少ありますが、その他のものについては、割高感が強いように思われます。
住居
ケアンズで最も一般的な住居は、ユニットやフラットと呼ばれるアパートやマンションのような住宅です。最近ではタウンハウス、2~3階建てのアパートタイプ、高級マンションタイプがケアンズ市内中心部では人気のようです。近年政府主導の開発が進んでおり、ケアンズの雰囲気に合わせて外観をデザインした建物も珍しくなくなりました。こういった集合住宅で数人が共同で「シェア」して生活するのがケアンズの若者では一般的ですので、シェアをしたい人だけが集まって生活するシェアーハウスもたくさんあります。もちろんケアンズ郊外になると一軒家が一般的な住宅です。またケアンズはオーストラリアの他都市と比べると家賃が安いようです。家賃の平均は、シェアーハウスでオウンルーム平均$80~150/週(電気・水道込み)ぐらいです。
お買い物
オーストラリア最大のネットワークを誇るスーパーマーケットがWoolworth、そしてColes、IGAです。どのスーパーマーケットも、野菜、果物、お肉、鮮魚を始め、 日用雑貨などたいていの生活必需品は揃ってます。ケアンズの中心部にも、Woolworthがあり、ケアンズセントラルショッピングセンターにはColesとBi-Lo(Coles系のスーパーマーケット)が入っています。IGAはどちらかというとローカル密着型のスーパーマーケットなので、ケアンズ郊外に店を構え、生鮮食料品はケアンズ近郊から仕入れているようです。どのスーパーマーケットも閉店1時間くらい前になると値下げのシールが貼られている格安商品が出てきます。日本のスーパーマーケットと同じ光景です。またケアンズには、日本の食材を買えるところは数件ありますが、やはりGrafton Stのアジアン・フードとオーキッドプラザのMARUYUがオーストラリアにしては品揃えがいいように思います。もちろん値段は少し割高ですが、やっぱり日本食ですね。お菓子、納豆、冷凍食品、ラーメン、カレーのルー、マヨネーズ、ソースなどを買うことが出来ます。また大手スーパーマーケットには小さいながらアジアンコーナーがあり、乾麺(うどん、そば、そうめんなど)、すしのり、わさび、紅しょうが、出前一丁などを買うことが出来ます。醤油、わさびはどこのスーパーマーケットにもおいてあります。
ケアンズの交通機関、道路事情
ケアンズの街の中心部は、それほど大きくないので徒歩か自転車が小回りがきいて快適です。ケアンズでは、自転車はワーキングホリデーや留学生には必要不可欠です。ケアンズの中心・シティ・プレイスを発着するサンバスは、パーム・コーブやケアンズ近郊の北部ビーチへのアクセスにはとても便利です。またケアンズ近郊にある大型ショッピング・センター、DFO(アウトレット・ショッピングモール)、ボタニックガーデン(植物園)などにも路線があり、本数も豊富です。またケアンズからポートダグラスへはSun Palm Transport社が毎日運行しています。タクシーはBlack&White Taxiがケアンズ市内を走っています。日本のハイヤーのように電話をすれば家まで向かえに来てくれます。また自動車の運転ですが、日本と同じ右ハンドル、左側通行、少ない交通量、道幅の広い道路なので快適なドライブが楽しめると思います。ただラウンドアバウトというロータリー交差点があります。ラウンドアバウトでは右から来る自動車が優先になりますのでご注意ください。またカンガルーやカソワリーの標識をケアンズ郊外で見かけることがあります。これらの標識の意味は、周辺にはそれらの動物が生息しているという意味になりますので、走行には十分お気をつけください。
病気・怪我をしたら
ケアンズには日本語の通訳がいる診療所が3つあります。各種海外旅行保険会社と提携しているので保険適応内であればキャッシュレスで診察代、お薬代、検査代、通訳代が保険によってすべてカバーされます。24時間日本語で対応してくれる診療所もあるので安心です。
・日本語医療サービス(365日24時間日本語対応)1800-688-909または1800-686-801
・Cairns Tourist and Local Medical Service 1800-450-110
・Mcleod st Medical Interpreter Service 0423-762-772
日焼け対策・虫除け対策
南極の上空に開いたオゾンホールに近いオーストラリアは、皮膚がんの発生率が世界一高く、診療所にはSkin Cancer Checkなどと書いてあるオーストラリア政府のポスターを見かけます。オーストラリアに生活している人の大半が定期的に皮膚のほくろの大きさや色をチェックする皮膚がんの検診を受けています。オーストラリアの日差しは日本の約6倍とも言われていますので、お出かけの際は日焼け止めを塗る、帽子をかぶる,サングラスをかけるなどの日焼け対策が必要です。
また虫除け対策ですが、サンドフライという、わずか1~5mmたらずの小さな虫なのですが(ヌカカ、チョウバエ、小型のブユなどの総称)群れをなして飛んできて、足や腕にとまり酸を出して皮膚を刺激し、にじみ出た血液を吸います。日本から来たばかりの人たちは抗体がない為、刺されてすぐは、かゆみもありませんし、刺された事すら気づいていない人もいます。しかし2、3日すると、かゆさが増していきます。また地球温暖化の影響なのか、ケアンズ以北でのみ確認されていた伝染病、デング熱がここ数年夏場になるとケアンズでも流行しています。デング熱は、デング・ウイルスを持つネッタイシマカなどによって媒介され、このウイルスを持った蚊に刺されることで感染します。潜伏期間は3~14日とされ、感染すると、頭痛、発熱、眼窩痛、筋肉痛、関節痛、発疹、食欲不振、嘔吐、下痢、疲労感などが見られ、白血球が減少し、出血することもあります。虫除けはスーパーマーケットなどで購入できます。特に水辺、熱帯雨林などのアウトドアに遊びに行くときは、虫除けを塗る、肌の露出を控えるなどの対策が必要です。