2016年7月1日からワーキングホリデービザの方々の所得税率が上がる予定ですが、発表があったのは1年前ですからご存知の方も多いのではないでしょうか?
ご存じない方のために簡単にご説明すると、これまでワーホリの方々は、所得が$18,200以下の場合は非課税でした(例外あり*)。それが7月からは非課税枠が無くなり、$1の所得でもいきなり32.5%の所得税が発生することになります。
* オーストラリアでの所得税率は、居住者と非居住者とで異なります。 これまでワーキングホリデーの方は多くの場合、居住者扱いだったのですが、7月からは有無を言わさず非居住者扱いになるということです。詳しくは、「オーストラリアで働く前に」のページの居住者と非居住者の所得税率をご覧ください。
この新制度のことを地元オーストラリアでは「Backpacker tax」と呼び、議論を呼んでいます。特に農業や観光業などの産業界からは反対の声が多く、見直しもあるのではとの期待もありました。昨晩、連邦政府の2016年予算案の発表があり、多くの人々はその際に Backpacker tax の見直し案が提示されるのではないかと期待していたのですが、結局見直し案は出ませんでした。
しかしながら、その後の政府見解によると、この新制度についてはまだ議論は終わっていないとのことで、延期や変更もあり得るとのことです。この件に関してはまだまだ目が離せないようですので、新しい情報がありましたらまたお知らせしたいと思います。